空き家を相続した人は窃盗被害に注意が必要

2025年2月3日 |  コラム

横浜市港南区の三共住販株式会社です。

1月26日に読売新聞オンラインで、「外国人グループによる空き家の窃盗被害が増えている」というニュースが配信されていました。

読売新聞オンラインの記事はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250126-OYT1T50003

警察庁によると、全国の空き家で起きた侵入窃盗事件は2024年1~11月、暫定値で8,192件、被害額は約11億6000万円に上るそうです。

統計を取り始めたのが2020年と最近のようですが、統計開始以来最多を更新し、2020年と比べると被害額は約3.7倍になるとのことです。特に、地方の空き家を狙った窃盗事件が増えているそうですが、関東でも埼玉1,058件、群馬775件、千葉673件と多発しているとのことです。

残念ながら当社がある神奈川県のデータは分かりませんでした。ただ、神奈川県内でも、人通りが少ないなど人目につきにくい空き家は狙われる可能性が十分にあると思います。

摘発された外国人窃盗グループによると、「日本の空き家は家電や貴重品が残っていると聞いた」と供述、警視庁幹部は「比較的新しい空き家がよく侵入されている。中長期の出張などで、長く留守にしている家を重点的に狙うグループもいる」と話しているそうです。

もし親が亡くなって実家を相続して、「忙しくて放置している」「思い入れがあってなかなか売却できずそのままにしている」「相続で揉めていて売却できる状況にない」など、実家が空き家状態になっているようなら注意が必要です。

また、親が施設に入居したが、遠方に住んでいるので掃除などで行くのが難しい場合も注意が必要です。

外国人窃盗グループは、「家の前に草が生えているかなどを見て空き家を探した」と公判で語っているようですので、郵便受けのチラシを回収したり、雑草を刈るなど管理されていると思われないと窃盗のリスクが高くなると言えます。

空き家として所有する場合は、窃盗を防ぐためには行き届いた管理が必要です。また、家財道具は相続した後、できるだけ早く処分した方が良いです。

本当は空き家になってから、すぐにでも売却したいと思っているんだけど、なかなか売却ができず時間が経ってしまっている・・・とお悩みの場合は、「空き家を買取で売却するメリデメ・不動産会社選びのポイント」の記事もあわせてお読みください。

実家が窃盗グループに侵入されて家の中がぐちゃぐちゃに荒らされたり、自分も思い入れがある家財道具が盗まれて売りさばかれてしまうと辛いと思いますので、放置はしないこと。どうしても、管理が難しい場合は業者に委託したり、本当に大切な家財道具は自宅などに移したり、処分するなど、できる対策を行うと良いと思います。

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