擁壁崩壊事故を受けて八王子市で擁壁・がけマップ作成へ

2026年3月5日 |  コラム

横浜市港南区の三共住販株式会社です。

2026年3月2日のNHKの朝のニュースで、八王子市が老朽化した擁壁を可視化するための擁壁MAPを作成してホームページで公開する方針を決定したと伝えていました(NHKのニュースはこちら)。

なぜ擁壁マップを作成することになったのか?

これは、「所有者責任が問われることもある?老朽化した擁壁の危険性」の記事でも紹介している、2025年9月に杉並区で発生した擁壁崩壊に伴って住宅が全壊し、隣接するマンションに骨組みや壁、家財がなだれこんだという事故を踏まえたものとのことです。

なお、このような危険な擁壁を可視化する取り組みは既に調布市で実施されており、市の建築指導課や図書館などで調布市擁壁・がけマップを入手できるそうです(調布市の擁壁・がけマップはこちら)。

八王子市と言えば、多摩ニュータウンをはじめとした、東京郊外の丘陵地帯を切り開いて宅地造成した、大規模な造成地が数多くあります。しかし、これまでは擁壁・がけの情報は、自治体が体系的に整理はしていませんでした。

杉並区の事故をきっかけに、高度経済成長期に造られたコンクリート擁壁は、耐用年数を超えて50年以上経過しているものが多くなっている、という現状が明らかになりました。

しかも、現行の耐震基準を満たしていないため、老朽化した擁壁の危険性は高くなっています。

そこで、今回八王子市は、高さ2メートルを超える擁壁・がけを対象に、マップに取りまとめることにしたのです。正確なマップを作成し、老朽化の対策を進めるためには所有者の協力が欠かせないため、市としては所有者への情報公開と注意喚起を図っていくということです。

擁壁のある住宅は老朽化のチェックを

当社のある横浜市港南区も崖地や傾斜地を切り開いて宅地造成された地域が非常に多くあります。他にも横浜市内では、磯子区・南区・中区・保土ケ谷区・鶴見区も崖地や傾斜地が多く、擁壁がある住宅が多くあります。

現在のところ、調布市や八王子市のような取り組みは全国的にみて珍しい事例のため、他の自治体では同様の取り組みは行われていません。しかし、老朽化した擁壁は危険なため、自治体主導での取り組みがなくても、ご自身でご自宅の擁壁はチェックすることをおすすめします。

補修が必要な場合は、自治体によっては補修費用の補助制度がありますので、お住いの市区町村で確認してみてください。

擁壁の状態を目視でチェックするポイントや万が一擁壁が崩壊した場合のリスクなどをまとめていますので、あわせて「所有者責任が問われることもある?老朽化した擁壁の危険性」をお読みください。

もし、擁壁が老朽化していて今後の対応をどうするかお困りの場合は、お気軽にご相談ください。ご相談は無料です。

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