2026年9月28日 | コラム
横浜市港南区の三共住販株式会社です。
9月21日に関東地方へ接近した台風25号では、神奈川県内でも大きな被害が発生しました。
神奈川県が9月28日に発表した被害状況によると、県内では5人が亡くなり、1人が重傷、3人が軽傷を負っています。また、建物についても全壊3棟、一部破損4棟の被害が確認されています。
横浜市内でも、保土ケ谷区、港北区、鶴見区2か所、戸塚区、都筑区の計6か所で崖崩れが発生しました。
降り始めから9月23日7時30分までの雨量は、横浜市中区山手町で342mm、港北区日吉で242mmに達しています。
横浜市には坂や高低差のある住宅地も多く、崖や傾斜地に隣接する住宅、擁壁によって高低差を支えている土地も少なくありません。
今回は、こうした住宅にお住まいの方に向けて、今回の台風による大雨をきっかけに確認しておきたいポイントを紹介します。
横浜市では、雨水が崖に浸透することで崖の強度が弱まり、土圧に耐えられなくなることを崖崩れの大きな要因の一つとして挙げています。
今回のようにまとまった雨が降ったあとには、崖や傾斜地にこれまでとは違う変化が現れていないか注意してください。
横浜市が崖崩れの前兆として挙げているのは、次のような現象です。
こうした変化が見られる場合には、崖に近づいて詳しく確認しようとせず、安全を確保することを優先してください。
また、前兆が現れてから崖崩れが発生するまでに時間がない場合や、こうした前兆がないまま崖崩れが発生することもあります。横浜市でも、危険を感じた場合には早めに避難するよう呼びかけています。
道路や隣地との高低差を擁壁で支えている住宅では、大雨のあとに擁壁の状態も確認しておきましょう。
例えば、
など、以前の状態との違いを見ることがポイントです。
国土交通省の宅地擁壁に関する資料でも、水抜き穴や排水状況、ひび割れ、膨らみ、傾斜などが擁壁を確認する際のポイントとして挙げられています。
特に古い擁壁の場合、見た目には大きな問題がないように見えても、長年の使用によって劣化が進んでいることがあります。
崖や斜面、擁壁に異常を見つけても、自分で詳しく調べようとするのは避けましょう。
特に、斜面から小石が落ちている、亀裂が生じている、新たに水が湧き出しているといった状況では、すでに斜面の状態が変化している可能性があります。
大雨が止んだからといって、すぐに安全になるとは限りません。
国土交通省の宅地擁壁に関するマニュアルでも、降雨時に見られる擁壁や盛土法面からの出水について、降雨後には確認できなくなる場合があるため、その変化を把握することが重要とされています。
異常が確認された場合や危険を感じる場合は、崖や擁壁から離れて安全を確保し、行政や専門家へ相談してください。
今回の台風25号では、横浜市内だけでも6か所の崖崩れが確認されました。
横浜市内には坂や高低差のある住宅地が多く、当社のある港南区もその一つです。身近な住宅地にも崖や傾斜地、擁壁のある場所は多く、今回のような大雨の際には注意が必要です。
今回の大雨で特に被害がなかった住宅でも、崖や傾斜地に隣接していたり、敷地に擁壁があったりする場合には、以前と変わったところがないか安全な場所から確認しておくとよいでしょう。
そして、小石の落下や亀裂、新たな湧水、擁壁の膨らみや傾きなど、これまでになかった変化が見られた場合には、無理に近づかず安全を優先してください。
今回の台風による大雨を、自宅周辺の崖や傾斜地、擁壁の状態を改めて確認するきっかけにしてみてはいかがでしょうか。