2026年7月21日 | コラム
横浜市港南区の三共住販株式会社です。
7/15に仙台市でアパート2階の外廊下が崩落して、廊下にいた入居者が重傷を負ったという事故が報じられました(元ニュース:「外廊下が崩落して人が落ちた」アパートのコンクリート製外廊下落下し70代男性重傷 老朽化で今月修繕予定 仙台市
報道によると、事故が発生したアパートは築30年以上。崩れた廊下は幅約1.4メートル、長さ約16.8メートルで、2階の端から端まで落下したとのことです。ちょうど部屋から出てきたところの男性が落下し、両足を骨折するなどの重傷を負ったそうです。
住民の話によると、約1年前に検査が行われ、その際に「いつかは崩れる」と話を聞いていたとのこと。老朽化により近く修繕工事が予定されていましたが、その矢先に事故が発生しました。
2階の外廊下が崩落したため、2階の入居者は自分の部屋に入れない状況となり、「前代未聞。アパートに住んでいる人は、皆怖くて住めなくなるのでは」と話していたそうです。
アパートの2階に入居している方にとっては、突然外廊下が崩落するという事故は、非常に恐ろしいものです。しかも今回は、修繕工事が予定されている中で事故が起こってしまったという点を、今後の建物管理に活かすべき重要な教訓として捉える必要があります。
建物の劣化が確認されても、現地調査や見積もり、工事業者の手配、入居者への案内などにより、すぐに工事を始められないことがあります。
そして、修繕工事を予定しているからといって、工事日まで安全に使用できるとは限りません。
特に、入居者が日常的に通行する共用廊下や階段に劣化が見つかった場合は、修繕の必要性だけでなく、現在の状態で使用を続けても問題がないのかを確認することが大切です。
状態によっては、工事までの間に危険箇所への立入制限や入居者への注意喚起、応急的な安全対策などが必要になる場合もあります。また、もし工事までに期間が空く場合は、そのまま経過を見るのではなく、劣化が進行していないかを確認し、状態が変化したときは工事時期を見直す必要もあります。
今回の事故原因については、報道内容だけで判断することはできません。
ここでは一般的に、コンクリート製の共用廊下や階段で注意したい状態を挙げます。
もちろん、このような状態があっても直ちに崩落するとは限りません。また、表面の状態だけでは、内部の劣化や影響している範囲まで判断できないこともあります。
「古い建物だから仕方がない」「以前からあるひび割れだから問題ない」と判断せず、劣化の状態や変化を確認し、必要に応じて早めに修繕を検討することが重要です。
管理会社や物件オーナーが、すべての管理物件を日常的に確認することは難しいため、入居者からの連絡が共用部の異常に気づくきっかけになることがあります。
例えば、次のような申告があった場合は注意が必要です。
「少し揺れる気がする」「前よりひび割れが大きくなった気がする」といった曖昧な申告であっても、劣化の進行を示している可能性があります。
写真を送ってもらうことで状態を確認できる場合もありますが、揺れや沈み込み、異音など、写真だけでは判断できない異常もあります。
安全に関わる可能性がある申告については、異常がある場所や発生時期、悪化しているかどうかを確認したうえで、必要に応じて現地を確認することが大切です。
アパートやマンションの共用廊下、階段などは、入居者や来訪者が日常的に利用する場所です。
ひび割れやコンクリートの剥がれ、鉄筋の露出などをそのままにしていると、劣化が進み、コンクリート片の落下や通行への支障につながる可能性があります。
また、入居者から揺れや異音、コンクリート片の落下などについて連絡があった場合も、見た目だけで軽微な異常と判断したり、長期間経過を見たりせず、早めに状態を確認する必要があります。
すべての劣化が重大な事故につながるわけではありません。しかし、事故が発生してからでは、入居者のけがだけでなく、住戸への出入りや建物の使用にも大きな影響が生じます。
管理物件の共用部に気になる状態がある場合は、重大な事故が発生する前に現地の状況を確認し、必要な修繕を進めることが大切です。
当社では、アパートやマンションの共用廊下、階段など、共用部の修繕について、管理会社様・物件オーナー様からのご相談に対応しています。
コンクリートのひび割れや剥がれ、鉄筋の露出、入居者からの異常の申告など、管理物件で気になる状態がありましたら、早めにご相談ください。