2025年1月18日 | コラム
横浜市港南区の三共住販株式会社です。
今に始まったことではありませんが、キッチンや浴室、トイレなどの住宅設備のリフォームにおいて、無資格の業者による施工が後を絶ちません。業界の人間としては悲しい限りです・・・
このような業者に依頼すると、工事の品質が低く、すぐに故障したり、ガス漏れや水漏れといったトラブルが起こるリスクが高くなってしまいます。
そこで今回は、住宅設備のリフォームをお考えの方に向けて、注意喚起の意味を込めて、無資格業者に依頼することの危険性と、安全で安心なリフォームを行うために知っておくべきことをまとめました。是非、参考にしてください!
リフォームと言っても、リフォームする箇所や施行内容はいろいろです。トイレやガス給湯器、システムキッチン、ユニットバスの交換だったり、フローリングの貼り替え、屋根の交換等々。
すべてのリフォームで資格が必要になるわけではありませんが、リフォームする箇所や施工内容、施工規模(工事金額)によっては資格が必要になります。資格が必要になるリフォーム工事をすべて説明すると、パターンが多くなったり、専門的すぎてかえって分かりにくくなると思います。
リフォームに資格が必要な施工が含まれるかは、見積りの段階で業者に確認すれば済む話なので、ここでは「資格がないとできないリフォームって結構あるんだな」くらいに、ざっくり思っていただければ十分です。
たとえば、
・請負金額500万円を超える大規模なリフォームは該当する建設業許可
(床材や壁材の変更、大規模なクロスの張り替えなどは内装仕上工事業、浴室やキッチンの大規模な設備交換などは管工事業など)
・水道管から引き込みが必要な水まわりのリフォームは給水装置工事主任技術者
・プロパンガス給湯器の交換は液化石油ガス設備士
・ビルトインコンロなどのガス機器とガス栓の接続はガス可とう管接続工事監督者
・電気配線の変更などを伴うリフォームは電気工事士
などなど
資格が必要な工事を無資格ですることは違法なので問題です。
それ自体は間違いない事実ですが、それでも問題なく施工され、施工後のアフターサービスや保証などをきちんと受けられれば、リフォームを依頼するお客様としては実害はないと言えます。
しかし実際のところ、いろいろな問題やリスクが発生する可能性が高くなります。
無資格業者は、専門的な技術や知識が不足している可能性が高いです。そのため施工が不十分だったり施工ミスにより、すぐに故障したり、ガス漏れや水漏れといった事故が起こる危険性が高くなります。
たとえば、電気工事の際に配線が適切に行われず漏電して火災に繋がったり、ガス配管工事の際に適切な処理がされずガス漏れして爆発・火災・一酸化炭素中毒といった重大事故が起こる可能性があります。
無資格業者は施工後のサポートやメンテナンスを提供しないことが多く、不具合が発生しても対応してもらえない可能性があります。また、保証書を発行しない場合が多く、施工後に問題が起きても無償で修理や交換をしてもらうのが難しくなります。
一部の住宅設備メーカーでは、指定された資格を保有する業者による工事が保証の条件となっており、無資格業者が施工した場合、保証が適用されないリスクがあります。
無資格業者は工事保険に加入していない場合が多く、万が一工事で事故が起きても損害について補償が得られない可能性があります。
施工ミスや不十分な施工によりすぐに不具合が発生すると、修理や再施工の費用が余分にかかる場合があります。また、不適切なリフォームが原因で、住宅の資産価値が低下して売却時の査定額に影響を与える可能性があります。
無資格業者に依頼すると、やはりいろいろな問題やリスクがあるので、きちんと必要な資格をもっている業者に依頼する方が安心だと思いますよね。
でも、インターネットで検索してホームページを見ても、無資格業者かどうか分からないことがあります。たとえば、施工事例がたくさん載っていても架空の事例だったり、他社の事例を無断で使用していることがあります。資格の名称やロゴが載っていても、偽装していることもあります。
ここまでくると本当に悪徳業者ですが。。。
安心・安全にリフォームするためには、複数業者から見積りを取るようにしましょう。
そのうえで、以下の内容を確認するようにしてください。
このような内容を確認することで、無資格業者に依頼するリスクを低くすることができますので、確認してみてください。また、少しでも疑問に思うこと、不安に思うことがあれば遠慮なく質問しましょう。質問への対応や回答も無資格業者か判断する材料になります。
この記事を参考にして、無資格業者に依頼して何らかの被害にあう人が少なくなれば幸いです。