2025年3月28日 | コラム
横浜市港南区の三共住販株式会社です。
最近、たびたび詐欺の注意喚起をしていますが、本当に業界の闇深さを感じています。
今まで当社で注意喚起していたのは、屋根や外壁修理の点検商法、無資格業者によるリフォーム工事でした。
今回お伝えするのは、分電盤や給湯器の点検商法です。当社は各種住宅リフォームを行っていますので、業界自体の信用に関わるような点検商法は絶対に許せません!
最近テレビでも特集が組まれていましたので、被害にあわないように、ひとりでも多くの方に知っていただきたいと思い、記事を書きました。
簡単に言うと点検商法というのは、
というのが手法です。
点検商法の代表格は、今までは屋根修理でした。
屋根は地上から見えない(見えにくい)ので、点検商法での詐欺がしやすかったのでしょう。しかし、屋根や外壁の点検商法による詐欺は周知が広まったためか、騙せなくなってきているようです。
詐欺業者は屋根修理で騙せなくなってきたので、近年は分電盤や給湯器へと変わってきているようです。
国民生活センターによると、相談件数が2024年度に急増しているとのことです。
相談事例と載っていたのは、業者が電話や訪問して、突然ブレーカーの点検をもちかけ、「すぐに交換しないと漏電して火事になる」などと不安を煽って、その場で分電盤の交換を迫るそうです。
電話の時点で電力会社や電力会社の委託を受けていると名乗って信頼させる例もあるようです。
参照元:「分電盤の点検に行きます」の電話から始まる勧誘に注意-2024年度に急増しています-
国民生活センターによると、分電盤より1年早く、相談件数が2023年度に急増しているとのことです。
相談事例として載っていたのは、業者が電話や訪問して、突然給湯器の点検をもちかけ、「このままでは壊れる」など不安を煽って高額な給湯器の交換を迫るそうです。
電話の時点で、自治体から委託を受けた、契約中のガス会社から依頼されたなど、身分を偽る例もあるそうです。
参照元:給湯器の点検にご注意ください-70歳以上の高齢者を中心にトラブル急増!-
国民生活センターのデータのとおり、相談件数が近年増加しています。
給湯器は約3倍なので、分電盤の約25倍と比べるとそこまで増えていないと思うかもしれませんが、相談件数自体は給湯器の方が多いですので、むしろ注意が必要です。
しかも、国民生活センターのデータには、消費生活センター等経由の相談は含まれていないので、実際の相談件数はもっと多くなるはずです。
また、他の詐欺同様、分電盤は70歳以上が約8割、給湯器は70歳以上が7割以上と、やはり高齢者率が高いです。実家に高齢の親御さんがいる方は、是非、こういった詐欺が増えていることを伝えてあげてください。知っているか知っていないかだけで、詐欺に合う確率は変わってきますから。
電話にも注意してください。分電盤や給湯器以外に通信などインフラ系でも、「〇〇(大企業)の委託を受けている」といった、本当か嘘か分からない内容で、無意識に信用させる手法が使われています。基本的に電話や飛び込みで点検をもちかける業者は疑ってかかった方が良いです。
不安なら、分電盤は契約先の電力会社、給湯器はガス会社やメーカー、販売店に、本当に点検を実施しているか確認すると安全です。
「無料点検を受けた方が良さそう」、「交換しないとまずい」と思わせるため、詐欺業者は言葉たくみに不安を煽ってきます。どのようなトークをしてくるか知っておくことで、これは怪しいかも?と気づくきっかけにできます。
国民生活センターや自治体、メーカーなどが掲載している情報から抜粋しました。
当社がある神奈川県や横浜市のホームページも注意喚起しています。
■神奈川県ホームページ:
給湯器、分電盤、屋根などの点検商法のトラブルに注意!
給湯器、分電盤、屋根等の点検商法に関する相談事例
■横浜市ホームページ:
年齢に関係なく、このような詐欺が横行しているということを知ってください。
そして、繰り返しになりますが、もし高齢の親御さんがいるようなら、是非こういった詐欺があるから注意するように伝えてください。
勢いに押されて点検を申し込んでしまったけど断りたい場合は、ドアを開けずにインターフォンで断りましょう。断り切れずに点検をしてもらったとしても、その場で契約しないようにしてください。その場で契約しなければいけない状況は普通あり得ません。
まずは、電話や飛び込みで「無料点検します」と言ってきた場合、詐欺の可能性があることを認識して、安易に点検させないようにしてください。
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