2025年4月15日 | リフォーム事例
横浜市港南区の三共住販株式会社です。
今回は、以前当社から不動産をご購入いただいたお客様のご家族からご依頼いただいた、東京都北区のマンションリフォームの事例をご紹介します。
賃貸で貸していた部屋にご家族が住むことになりリフォームのご依頼をいただきました。
間取りが1LDKでしたがお子様専用のお部屋を作るためなどから、次のリフォームを行いました。
① LDKを2部屋に分割する間仕切りと棚を造作
② 間仕切りで新設した部屋と洋室(旧和室床の間側)のドアを変更
③ 畳からフローリングへの張替え
④ 洋室(旧和室)に間仕切りドアを設置
⑤ 洋室(旧和室押入れ側)に収納を造作
LDKを間仕切りして2部屋にします。イメージは以下の写真です。
間仕切り壁を設置している工事の様子です。
DK側から見た間仕切り壁はこんな感じです。角部屋で窓があるため明るいですね。
新しくできた部屋側から見た間仕切り壁と棚はこんな感じです。
棚板を固定するのではなく、棚板の高さをお客様自身で用途に合わせて自由自在に変更できるよう、棚受け金具の位置を変更できるものをご提案しました。お客様から引越し後に高さを自由に変えられるにしてもらって良かった!とお礼の言葉をいただきました。
一般的に、間仕切りをして壁やドアを設置すると、空間が狭くなり開放感がなくなってしまいます。また、窓がないお部屋の場合は暗くなってしまいます。
今回LDKを間仕切りして新しく作ったお部屋はDK側と違って窓がありません。そこで、お客様も明るさの部分には不安があるご様子でしたが、当初のお客様のご依頼内容は、天壁を残して施工費用を安くするため、高さを変えずに引き戸を新しくするというものでした。
当社からはお客様の本来のご要望としては「明るさを確保したい」ところが強くあると考え、間仕切りをしても少しでも開放的で明るさを取り込めるように、天壁を撤去して既存よりも高さの高い建具にする提案をしました。
また、建具を高くするのに加えて、既存は襖で片引き戸だったものをガラス入りの引き違い戸にしました。引き違い戸にすることで片引き戸で壁になっている部分も含めて、襖からガラス入りの建具になるため、ベランダ側からのお部屋から明るさを確保できます。
イメージは以下の写真です。
高さの高いガラス入り引き違い戸を設置している工事の様子です。
現在の建具の標準仕様の高さは2100mmや2300mmですが、既存の建具の高さは1800mmだったため逆に特注になってしまうこと、天壁を残して作業する手間などで天壁を解体しても施工費用はそこまで変わらないことから、日々の生活で少しでも満足度の高いものになるよう天壁を撤去してのリフォームをご提案しました。
完成した引き違い戸です。引き違い戸なので両方から開けられますし、高さがあってガラス入りのドアのため、ベランダ側のお部屋から明るさが確保できそうですね。
ベランダ側にある和室は畳からフローリングに張り替えて洋室にして、間仕切りドアを造作します。
もともとはこんな感じの和室でした。
畳を剥がして撤去します。傷んでいる下地を補修して、畳を敷いていたときと高さを揃えるために新しい下地材を造作してフローリングを張ります。
マンションの場合、規約でフローリングの遮音等級が指定されていることがあります。今回は一般的に多く使われているような遮音性能としか書かれていませんでしたが、あとでトラブルにならないようしっかり規約の確認が必要です。
和室から洋室に変わることで、やはりイメージががらりと変わりますね。
和室から洋室に変更したお部屋に間仕切りドアを設置して2部屋にします。
イメージは以下の写真です。
間仕切りドアを造作している工事の様子です。
完成した間仕切りドアです。LDKは間仕切り壁を設置しましたが、こちらは間仕切りドアということで、ドアを開けていれば開放的に使えますし、プライベートを確保したいときにはドアを閉めて使うなど用途に応じて使い分けられますね。
元和室のお部屋の押入れ側は、襖があってその先にドアがありましたが、押入れを解体し、襖を撤去してドアの位置までお部屋を広げ、押入れがなくなったため収納を造作しました。
イメージは以下の写真です。
収納は青色線の位置で2段にします。
また、間仕切りをしてお部屋を分ける場合、LDKの方のような採光の問題以外に、コンセントの問題が起こり得ます。1部屋を2部屋に分割するため、コンセントが不足する場合は増設する必要があります。今回は収納部分にコンセントを増設しました。
押入れを解体して収納を造作している工事の様子です。
完成した収納です。お部屋が広くなり、収納もきちんと確保できました。
今回は間仕切りをして部屋数を増やすのがメインのリフォームでした。
狭く感じる、暗くなるといった間仕切りをすることによるデメリットを解消するため、天壁を撤去して建具の高さを高くしましたが、今回のお客様のように、工事箇所が多くなることで施工費用が高くなるのではないか?とご心配になる方もいらっしゃると思います。
実際に施工費用がどうなるかは、やはり専門家だからこそ分かるものです。施工費用が高くなるのでは?と思っても、お客様が思っているほど高くないこともあります。まさに今回はそういうケースです。
施工費用を抑えたいというご要望だけを捉えて、せっかくお金をかけてリフォームするのに金額の割に納得できない仕上がりになっては本末転倒です。当社はお客様が本当に望んでいることは何かを考えて、リフォームのご提案をすることを大切にしています。
リフォームに関するお悩みがあればお気軽にご相談ください。