運送会社敷地内で発生した漏水による給水管引き直し工事

2025年5月26日 |  水まわり工事事例

今回は、横浜市青葉区の管理会社様からご依頼いただいた、運送会社の貸倉庫で発生した給水管からの水漏れ修繕工事の事例をご紹介します。

もしかして水漏れ?漏水調査の依頼

運送会社から管理会社様に、使用量は変わっていないはずなのに、水道料金が前月よりかなり高いと問い合わせがあったそうです。

管理会社様にて敷地内の水道メーターを確認したところ、水道を使用していなくてもメーターが回っているとのことで、当社に漏水調査の依頼がありました。

貸倉庫の漏水調査とその結果

水道メーターの近くに、2つバルブがあります。

1つは、倉庫内の事務所やトイレ、シャワー室など建物内に給水しています(下記写真の黄色で囲っている部分)。もう1つは、トラックを洗車するための外水栓に給水しています(下記写真の赤色で囲っている部分)。

漏水の有無を、次の順番で確認していきました。

  1. 建物内に給水しているバルブを閉めてメーターを確認
  2. 外水栓に給水しているバルブを閉めてメーターを確認
  3. 両方のバルブを閉めてメーターを確認

その結果、(1)のときにメーターが回ったため、外水栓に繋がる給水管で漏水していることが判明しました。

水漏れ修繕工事の内容

水漏れが確認できた外水栓に繋がっている給水管の工事をします。

漏水個所と対応の考え方

今回漏水している箇所は、バルブから外水栓までの埋設部分と考えられます。

コンクリートの下に埋設された給水管での漏水は、音聴棒や探知器を使っても漏水箇所の特定が難しいことがあります。コンクリートを破砕、掘削して目視で確認するのが確実ですが、手間や産廃処理費など費用がかさむことになります。

また、給水管が老朽化している場合は、ピンポイントで漏水箇所を修理しても、他の部分から再度漏水する可能性が高くなります。

そのため、既設の給水管を切断し、給水管はそのまま(埋め殺し)にして、バルブの先から新しく給水管を引き直すことにします。

給水管の引き直し

バルブの先から新しい給水管に引き直すために、バルブ周辺のコンクリートを破砕、バルブや配管を傷つけないように慎重に掘削して土を除去します。

確認してみるとバルブと給水管の接続部分でも水漏れしていたため、バルブも交換しました。

バルブを交換して、新しい給水管は建物の基礎に沿って引き直します。

新しい塩ビの給水管に保護チューブを装着していきます。

水漏れ修繕工事の完了

水道メーターのパイロットが回っていないことを確認します。

パイロットが回っていない=漏水していないことを確認できたら、給水管を引き直したバルブ周辺の埋め戻しをします。

漏水証明の発行

漏水による水道料金が高額になっていましたので、お客様から横浜市に水道料金の減額を申請します。そのために必要な漏水証明書に必要事項を記入して、お客様に直接郵送しました。

水漏れ修繕工事を終えて

今回漏水が確認されなかった建物内に給水している方の系統が、建物に引き込まれている箇所にもバルブが取り付けられていました。

こちらもバルブと給水管を設置してから年数が経っていましたので漏水の危険性があります。
建物逆側が土のためコンクリートを戻さなくて良いということでしたので、掘削して漏水調査をしました。

こちらは漏水はありませんでした。

漏水は水道料金の高額な請求をみて気づくことが多いです。今回のように、目に見えない埋設している地下部分での漏水だと請求が来るまで分かりません。一般のお客様でも戸建てに住んでいる場合、特に築古の場合ですと、敷地内の地下埋設部分からの漏水はあり得ます

漏水に気づいたらすぐに業者に依頼して、まずは確実に漏水を止めましょう。
水道料金はお住まいの市町村の水道局に漏水証明書などを提出すれば減額できます。

管理会社様から個人のお客様まで、幅広く工事のご相談に対応しております。
ご相談は無料ですので、水まわりでお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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