2025年12月23日 | 事例
今回は西区にある管理会社様よりご依頼いただいた、給湯器の交換および排気延長工事の事例をご紹介します。
給湯器の交換工事というと、本体を取り替えるだけの工事をイメージされる方も多いかもしれません。
しかし実際には、設置場所の形状や環境によっては、通常の交換だけでは安全に使用できないケースがあります。
特に、玄関横の共用廊下や屋根のある通路など、排気がこもりやすい場所に給湯器が設置されている場合は、排気の処理方法まで含めて確認することが大切です。
今回の給湯器は、玄関横に設置された壁掛けタイプでした。
現場を確認すると、天井には雨よけの屋根があり、廊下には窓が1つしかなく、十分に開放されているのは階段部分の通路のみという状況でした。
このような場所に通常の給湯器を設置すると、排気が通路内に滞留しやすくなるおそれがあります。排気が適切に外へ逃げない状態は、安全面のリスクにつながるため、今回は管理会社様へ状況をご説明したうえで、排気を適切な位置まで導く排気延長工事を行いました。
給湯器の交換では、本体の号数や機能だけでなく、「どこに設置されているか」「排気が安全に行えるか」まで確認することが重要です。
まず、既設の給湯器を撤去します。
コンセントを外し、ガス管、給水管、給湯管を取り外したうえで、本体を取り外していきます。
次に、新しい給湯器を設置し、ガス管や給水・給湯配管を接続していきます。今回は、強化ガスホースを現地で作成してガス管と給湯器を接続しました。
強化ガスホースは再利用できないため、交換時には新しいものへ取り替える必要があります。
給湯器本体の設置後、排気延長のための部材、排気筒を取り付けます。
排気筒を安全に固定するために、吊金物やバンドなどを設置し、排気の通り道を確保していきます。
さらに、外壁に開口を設けて排気筒を通し、先端には排気トップを取り付けました。排気筒の接続部にはアルミテープを施工し、排気漏れが起きないよう丁寧に仕上げています。
外壁を開口して排気筒を通した箇所は、雨水の侵入を防ぐため、周囲にコーキングを打設しました。排気だけでなく、建物側への影響が出ないように納めることも大切な工程です。
給湯器、排気筒の接続等が完了した後、最後に試運転を行い、水漏れ・ガス漏れ・排気漏れがないかを確認します。問題がないことを確認して、工事完了となります。




今回設置した給湯器は、半密閉式と呼ばれるタイプの給湯器です。
これは、給気は給湯器本体の周辺から行い、排気のみを排気筒を通して屋外へ逃がす方式の給湯器です。このタイプは、排気を確実に外へ導くことが重要です。
排気筒の接続や施工不良があって排気が正常に行われないと、一酸化炭素中毒など重大な事故につながるおそれがあります。そのため、細心の注意が必要です。
給湯器の排気延長工事は、すべての現場で必要になるわけではありません。ただし、次のような環境では、通常の交換だけでよいとは限りません。
既設の給湯器の排気が延長されていないからと言って、交換時に排気延長をしなくて良いとは言えません。上記のような環境では、設置場所に合わせた施工判断が必要です。
給湯器交換では、一酸化炭素中毒などの重大な事故事例が多くあるため、現在では有資格者のみが施工を許可されています。
弊社では工事部全員が必要な資格を有しており、現地確認の時から排気延長の必要性を確認するよう心がけています。今回の現場でも、現地確認の段階で排気延長の必要性を見極めることで、安全に使用できる状態で工事を行うことができました。
「今の設置状況でそのまま交換できるのか分からない」
「共用廊下側にある給湯器なので安全面が気になる」
「管理物件の給湯器交換で、排気の扱いまで確認したい」
といった場合も、現地の状況を確認したうえでご案内いたします。
給湯器の交換工事や、水まわり設備に関するお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
お湯が出ない、給湯器が古くなっている、交換したいけれど設置状況に不安があるなど、 給湯器の工事は、機種だけでなく設置場所や排気条件によって必要な対応が異なります。 給湯器交換については、こちらのページでもご案内しています。
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