2024年9月17日 | リフォーム事例
横浜市港北区の不動産管理会社様から、賃貸アパートのガスコンロ交換のご依頼をいただきました。
今回ご依頼いただいた物件は、1年ほど前に洗面台の交換をしたことがあります。そのときに、物件オーナー様と不動産管理会社様から、賃貸だからといって安い製品に交換するのではなく、グレードが高い良い製品に交換して欲しいとご要望をいただきました。
今回も同様で、使用年数が経っているガスコンロということもあり、修理や部品交換で安価に対応したり、安い製品に交換するのではなく、物件の価値が上がるようなグレードが高い良い製品にして欲しいとのことでした。
既設のコンロがグレードの高いものでしたので、その後継機種(RinnaiのMytone)に交換することにしました。
今回、ガスコンロを交換することになった理由は、「ガスコンロの火がつかないことがある」、「使用年数が長くなっている」という2つです。
ガスコンロが故障したときには、
といった点火に関する不良が多くみられます。
他にも、点火時や使用中に異音がする、ガスの臭いがする、以前より火力が弱くなるなどの症状が現れます。今回はまさに、点火しない、点火しにくい点火不良でした。
こうした症状が出る原因は、
といったことが挙げられます。
また、ガスコンロを安全に使用できる標準使用期間の目安は約10年です。ガス給湯器などガス機器は、メーカーによって多少の差はありますが、約10年になります。
ガスコンロは使用期間が10年前後になると、内部部品が劣化して、点火不良、火力の低下、温度調整の不安定など機能低下が起こりやすくなります。ガス配管や接続部分が劣化すると、最悪、ガス漏れや一酸化炭素中毒が起こる可能性もあります。
修理や部品交換をする場合は、ガス漏れがないかの確認や問題が起きている箇所を特定してから対応しますが、今回は物件オーナー様と不動産管理会社様から、本体の交換でご依頼をいただいていました。
使用年数が長くなっている中で点火不良が起きている状況でしたので、当社としても修理や部品交換ではなく、ガスコンロ本体の交換をお薦めする状況でした。
天板、前面パネル、グリル、収納部分を外した様子です。
普段コンロの中がどうなっているか、見ることはないと思いますが、こんな感じになっています。
ビルトインコンロの天板を外します。続いて、コンロを固定しているネジを外します。ガスコンロの配管と接続部分をすべて外してから、ガスコンロを取り外します。
ガスコンロを取り外すと汚れていますので、しっかり掃除をします。交換時の掃除は当社として大切にしているので、後でもう少し詳しくご説明します。
新しいコンロを取り付け、ガス管を接続します。ガス漏れしないように、ガス管のネジ部にシール材を塗布します。コンロの取り付け位置を決まったら、コンロが平らになっているか確認して、ネジを締めて固定します。天板を付けて、ネジを締めます。汁受け、排気カバー、バーナーキャップ、五徳を取り付けて、ガス管に施工者ラベルを貼って完成です。
動作を確認し、お客様に使用方法を説明して終了です。
普段からお料理で使っていますので、ガスコンロを取り外すと結構汚れています。日頃掃除をしていても周辺の油汚れがなかなか取れなかったり、さらには、ガスコンロを交換するタイミングでしか掃除できない部分もあります。
油汚れなのでアルカリ性洗剤を使います。直接スプレーして数分置いて、油が浮いてきたら拭き取ります。ガスコンロを新品に交換して綺麗にするだけでなく、交換のときにしかできない場所もあるので、しっかり掃除をします。
実際、お客様も油汚れが取れて、コンロ周りが綺麗になると大変喜ばれます。
今回は、物件オーナー様と不動産管理会社様のご意向があって、賃貸だから安い製品というのではなく、グレードの高い製品に交換をしました。設備をグレードの高い製品することは、物件の価値向上に繋がり、賃料アップに繋がる可能性もあります。
グレードの高い設備が入っていれば、借主様はお喜びになりますが、一方で、なかなか賃料アップは難しいというのも現実です。そのため、地域特性や周辺相場も踏まえて、物件の価値を高めることと賃料とのバランスに注意してご提案するよう心がけています。一番避けなければいけないのは、コストをかけて価値を高めたのに賃料を下げざるを得ない状況ですので。
また繰り返しになりますが、清潔感が求められるキッチンということもあり、コンロを交換することはもちろん、丁寧に掃除をすることを大切にしています。コンロ交換とともに、コンロ周り全体が綺麗になって、お客様にとって気持ち良い空間になれば嬉しいです。
ガスコンロやガス給湯器などのガス機器、その他住宅設備でなにかお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。