2024年12月6日 | 水まわり工事事例
横浜市港南区の三共住販株式会社です。
今回は、横浜市港北区にある管理会社の社長様からご依頼いただいた、ご自宅のプロパンガス給湯器の交換の事例を紹介します。
経年劣化により給湯器が故障してお湯がでないということで、給湯器の交換のご依頼をいただきました。ガス給湯器の標準使用年数は10年となっていますので、10年近くなると故障することが多くなります。給湯器交換のご依頼をいただく場合、経年劣化による故障がほとんどです。
既設の給湯器はノーリツのものでした。給湯器を交換する際に、メーカーを変更することも可能です。ただし、既設の給湯器に特に不満や不便を感じていない場合は、同じ製品の後継機種に交換するのが基本となります。
理由は、他メーカーや他機種に変更すると、給湯器に接続している追い炊き配管や給水給湯配管、ガス配管の位置が異なるため、配管を延長するなどの必要が出てくるからです。そのため、追加費用がかかることもあります。
また、配管を延長すると、配管の継ぎ目から水漏れする可能性があります。配管を繋ぎ合わせることで全体としての強度が低下したり、継ぎ目を密閉するすためのパッキンが経年劣化でひび割れたり、地震や振動で継ぎ目が緩んだりするなどするため、継ぎ目が多くなるほど水漏れリスクは高くなります。実際、ガス給湯器の配管からの水漏れは、継ぎ目からの水漏れが多くなります。
ノーリツの後継機種ですが、屋外壁掛型でスリムタイプのガス給湯器になります。
スリムタイプなので壁までの距離に余裕がありそうに見えますが、給湯器の設置場所として定められている設置基準を考えると、実は余裕はありません。スリムタイプではない標準タイプの給湯器では設置基準を満たせないため、スリムタイプでなければなりませんでした。
今回は設置基準の問題から既設の給湯器がもともとスリムタイプでしたが、新規で給湯器を設置する場合は、設置場所に設置基準を満たせる給湯器本体のサイズを考えて、標準タイプかスリムタイプかを決めることになります。
給湯器の排気口は、燃焼に必要な空気を十分に取り込み、排気ガスをスムーズに排気するために、次のような設置基準があります。
既設の給湯器に接続している追い炊き配管、給水給湯配管、ガス配管を外し、給湯器本体を取り外します。新しい給湯器を所定の位置に専用金具を使用して固定します。設置位置が水平であることを確認します。追い炊き配管、給水給湯管、ガス配管を接続します。
今回は既設の給湯器に排気カバーが付いていましたので、新しい給湯器にも排気カバーを取り付けました。排気カバーは上記の設置基準を満たない場合は必ず取り付ける必要があります。
給湯器の排気口からは、給湯器で沸かした高温の排気が出てくるため、排気の向きを変えることで可燃物に当たらないようにして火災の危険性を低減します。また、必須ではありませんが、隣家に排気が流れてしまう場合、ブロック塀などがあって通気性が悪く排気が滞留してしまう場合、排気口から雨水が浸入するのを防ぎ劣化を防ぎたい場合などに取り付けます。
排気カバーには上方排気カバー、側方排気カバー、延長型カバーがありますが、今回は側方排気カバーを取り付けました。側方排気カバーは文字通り、排気口の左右から排気できるカバーです。給湯器の上部に部屋の窓があるなど上方に排気したくない場合は、側方排気カバーを取り付けます。
排気カバーは給湯器への各種配管を接続後、試運転を行い、排気口から排気が適切に排出されていることを確認した後で設置します。風や振動で外れることがないようにしっかり固定されていることを確認して取り付け完了です。
リモコンを新しい給湯器のものに交換して工事終了です。
交換する給湯器が都市ガスではなくてプロパンガスでしたので、都市ガスでは必要ない「液化石油ガス設備士」という資格が必須となります。プロパンガスは可燃性が高く、ガス漏れや配管の誤りがあると重大な事故につながる恐れがあります。無資格者による交換は危険ですので、依頼する際は必ず資格の有無を確認するようにしてください。
これから本格的な冬に入っていきます。給湯器が壊れて使えなくなると生活への影響が大きくなりますので、少しでも給湯器に異変を感じることがあれば、早めに修理・交換することをおすすめします。
管理会社様から個人のお客様まで、幅広く工事のご相談に対応しております。
ご相談は無料ですので、水まわりでお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。