事務所来客用トイレの和式から洋式への交換工事

2025年6月12日 |  リフォーム事例

横浜市港南区の三共住販株式会社です。

今回は、横浜市鶴見区の管理会社様からいただいた、事務所来客用トイレを和式から洋式に交換した事例をご紹介します。

ご依頼内容

普段からお付き合いさせていただいている不動産管理会社様から、事務所にある来客用トイレを和式から洋式に交換したいとご依頼いただきました。

和式から洋式トイレへの交換理由

管理会社ですので、賃貸物件のオーナー様との打ち合わせ、トラブルの相談や鍵の受け渡しなどで入居者様が来店されます。

そのため、来店された物件オーナー様や入居者様の利便性を向上するというのが大きな理由になります。特に、高齢者などの膝や腰に不安がある方にとって和式トイレは負担が大きくなります。

また、和式の利用率が減少する中で和式トイレは老朽化した古い印象を与えてしまうので、様式トイレにすることで清潔感を向上し良好な印象をもってもらうということもあります。

その他、古い和式トイレは部品が廃番になっていたり、漏水などのトラブルが発生しやすくなるため、予防保全的な意味合いもあります。

和式から洋式トイレへの交換工事内容

トイレの撤去および段差の斫り

まず既設のトイレを取り外します。

既設のトイレは段差付和式でしたので、トイレを取り外した後、フラットになるように段差部分を斫ります。

壁の補修

段差部分を斫った後、立ち上がり部分の壁は下地が崩れたり、壁がえぐれたりするため、このあと取り付ける壁面パネルが剥がれないように、壁が平滑になるように下地補修を行います。

壁面パネルの取り付け

壁のタイルは、斫り作業による振動や衝撃が壁面を伝わることで、ひび割れや脱落が起きやすくなります。そのため、タイルではなく壁面パネルで仕上げると伝えていました。結果的に斫り作業でタイルは割れずに済みましたが、パネルを取り付けることにします。

この段階では、床やCF施工に干渉しないように、主な壁面である便器背面と側面にパネルを取り付けます。

※タイルが割れてから話をするのではなく、割れる可能性があるものなので、工事前に事前にしっかり説明させていただきました。

壁面パネルを設置するためにタイルの撤去が必要だと、解体費や廃材処分費がかかってしまいますが、壁面パネルは既存のタイルの上から直貼りできます。そのため施工が簡単で短時間で作業が行えます。また、パネルは目地がないため汚れやカビが溜まりにくく、表面素材が防水性や防汚性に優れているため清掃がしやすいという特徴があります。

設置位置や配管の調整

トイレを設置するために位置の調整します。

今回設置する洋式の便器にあうように排水管の位置を調整します。一般的な洋式トイレは排水芯は200mmですが、既設は和式トイレのため排水芯が540mm超ありました。そのため、排水芯が305~540mmの可変型であるリモデルタイプでも対応できません。

そこで、排水位置を調整するために床を斫って、排水芯200mmに合わせて排水管を配管し直しました。

また、既設のトイレは三角タンク式トイレ(隅付タンクトイレ)でしたが、タンクは便器の後ろに設置することになるため、給水配管の位置を変更します。

土間打ちおよびCF貼り付け

床の斫った部分にコンクリートを埋め戻します。これで床がフラットになり、洋式トイレを設置できるようになります。

コンクリートを埋め戻した上に、CF(クッションフロア)を貼り付けます。

壁面パネルの仕上げ

壁4面すべてにパネルを取り付け、パネルの継ぎ目や端部にシーリング処理をして仕上げます。

ウォシュレット用コンセントの増設

今回洋式トイレに交換するにあたり、ウォシュレットを設置することになりました。
そのため、ウォシュレットを取り付けるための電源が必要になります。

壁の向こう側の部屋から、窓枠上部を通して電源を引き込みコンセントを設置します。

洋式トイレの設置

洋式トイレを設置します。

設置したら給排水を接続し、動作確認をします。水がきちんと流れるか、水漏れは無いか、ウォシュレットは通電しているかなど確認して問題がなかったため、工事は完了です。

和式から洋式トイレへの交換を終えて

今回の工事は、実はトイレの長手側(座る方向)の広さがギリギリの寸法でした。

便器の先端から壁までの距離はメーカー推奨400mmとなっています。しかし、今回の現場は350mmほどしか取れませんでした。しかも、管理会社の方は体が大きな方で、来客者の方でも体が大きな方がいらっしゃる可能性もありますので、現地調査のときに狭くなることをお伝えしました。

お客様からは問題ないとのことでしたので、工事をするに至りました。

基本的には、メーカーも400mm未満では座るときに使用しづらいとお知らせしていることですので、400mmに満たない場合はお客様にしっかりご説明し、ご了承いただいた場合に工事をさせていただきます。

今回は和式から洋式トイレへの交換でしたが、洋式から洋式トイレへの交換や便座のみの交換、ウォシュレットの設置などトイレに関するリフォームに対応しています。トイレに関することでお悩みのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

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