2025年4月5日 | 水まわり工事事例
横浜市瀬谷区の管理会社様よりバランス釜の交換と浴槽の交換のご依頼を頂きました。
状況を確認するために見に伺ってきました。浴室を現在リフォーム中で浴槽を入れる土間打ちをしている状況でした。既設でついているバランス釜は別のガス屋さんに見てもらっていてそのまま使用できるとの判断との事、浴槽の方はヒビが入っていてそのまま使用すると水が抜けていくとの事で交換のご要望です。
今回プロパンガスのバランス釜はガス屋さんに見てもらいまだ使える品物だと言われたとの事でしたが、交換のご提案をしたのにはいくつか理由があります。
浴槽を新しくするのに、バランス釜の循環部の位置に合わせて浴槽を開口しなければいけません。浴槽の開口をするには一度バランス釜を取り外して、開口する位置を出さなければいけません。その為にバランス釜を取り外し、浴槽に循環部の開口をしてからまたバランス釜を戻すことになります。
現在ついているプロパンガスのバランス釜は09製造ですでに16年経過しているものになるので、交換推奨の物にはなってきます。メーカーの方でも設計上の標準使用期間を10年と定めています。(メーカーHP)
いつ壊れてもおかしくない状況の物をまた取り付けて、すぐに故障などしたら、また取り外しして新しい物を取り付けしなければなりませんので、手間と時間と代金の方も余計に使う事になる可能性が高い状況でしたので、今回は浴槽とバランス釜の両方の交換でご提案しました。
2本の吸排気管が出ているタイプのバランス釜は、前後で吸気、排気になっていますが、メーカーによっては前後の吸排気が逆になっている事もありますので、メーカーを変更しての交換の時は吸排気管も丸ごと交換が必要になってきます。
既設のバランス釜がリンナイで新しく交換するものはノーリツになるので今回は吸排気管丸ごと交換になります。この吸排気管を工事するにはガス消費機器設置工事監督者という資格が必要になります。資格取得についてはこちらをご覧ください。
浴槽の交換工事は、バランス釜の循環パイプを取り付けるために開口が必要になります。実際に浴槽、バランス釜を設置する箇所に仮置きしてから開口する位置を出していきます。土間床の水平や排水の勾配を見て、設置位置も決めていきます。
このノーリツの煙突タイプのバランス釜は縦2つにまっすぐに循環パイプがあるので現場で開口が必要になります。煙突タイプではない四角い吸排気トップのバランス釜は、上下の循環パイプが斜めに出ています。このタイプは浴槽にあらかじめ開口してある品物があるので開口する必要がないのですが、縦に循環パイプが並んでいるものは開口する作業が増えます。
今回浴槽のみの交換のご要望でしたが、バランス釜の年式が古かったため、バランス釜の交換も一緒にご提案しました。お風呂関連の故障は生活に支障が出るので、使用する方がなるべく快適に過ごすことのできる内容で工事をすることを大切にしています。予算の問題などもありますが、オーナーさんも納得のいく結果に繋がれば良いと思います。
水漏れなど水まわりでお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。