2024年4月10日 | 水まわり工事事例
横浜市南区の不動産管理会社様から、お店になっている物件で、トイレの水の流れが悪いということで、修理のご依頼をいただきました。
お話を伺うと、お店を利用するお客さんがトイレを利用すると、「トイレタンクの水のたまりが遅い」、「続けて利用すると、水がたまるのにかなり時間がかかっている」とのことでした。
どこかで水漏れしているのが原因で、タンクに水がたまらない可能性が考えられるため、トイレを確認しました。しかし、水漏れはしていませんでした。そこで、トイレの水を流してみました。すると、手洗い管から出る水の量が少なく、やはり十分にタンクに給水できていないようでした。
まったく水がたまらないわけではなく水のたまりが遅い場合、主に次の原因が考えられます。
ゴムフロートの経年劣化とオーバーフロー管の故障であれば、便器内への水漏れが起きますが、今回は水漏れは起きていませんでした。となると、ボールタップの故障かストレーナーの経年劣化や詰まりの可能性が高いです。
ボールタップは、ボールタップの先に付いている浮き玉と連動して、トイレの水を流したときにタンク内の水量を元の水量に戻すために、ボールタップの弁を開いて給水管から給水する部品です。給水するときに水道水に入っている水垢やごみなどの異物が、トイレに入らないように除去するのがストレーナー(フィルター)です。
ボールタップを外して給水管部分に入っていたストレーナーを確認すると、給水管の錆などで詰まっていました。ストレーナーが詰まっていれば、給水に時間がかかります。これで、トイレタンクの水のたまりが遅い原因がストレーナーの詰まりであることが判明しました。
ボールタップの型式が古く経年劣化していたため、ボールタップもあわせて交換しました。交換前は、ボールタップ本体の中ではなく、給水管の中にストレーナーがあるタイプでしたので、ボールタップ本体の中にストレーナーが入っているタイプのものに交換しました。
今回は給水管の中にあったため、給水管もあわせて交換となりましたが、ストレーナーの詰まりが起きたときに、今後はボールタップの交換のみで詰まりを解消できるようになります。
給水管を交換した後、タンクの給水の量を確認すると、問題なくタンクに水がたまるようになっていました。最後に、浮き玉でタンク内の水位を調整して、タンクの蓋を閉めて作業完了となります。
今回はトイレの給水管のストレーナーの詰まりでしたが、建物の各所で給水管の詰まりが起きている場合は、給水管の洗浄も視野に入れなければなりません。
一般的に水道管の耐用年数はおよそ20年前後と言われています。その間にメンテナンス作業を実施しておかないと、寿命が早まってしまうおそれがありますので、時々水道管は清掃しておく必要があります。
当社では水道局の指定工事店に認定を受けています。先日更新の手続きをしました。
水周りの修理・お困りごとがありましたら、是非一度お問い合わせください。
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