2025年3月4日 | 水まわり工事事例
横浜市西区の管理会社様から賃貸アパートのキッチン蛇口から水漏れがしていると連絡があり見に伺ってきました。
伺ったときの状況は、キッチンの蛇口から水がじんわりと漏れている状況でした。最初にパッキン交換や蛇口の交換で見ていましたが、他に原因がありました。
給水管と給湯管が壁から出てキッチン蛇口と繋がっていますが、壁に入っている給水管と給湯管の前後の差があり、パッキンが効かないくらいの差がありました。
壁の給水管、給湯管の前後の差があると、写真の赤いラインの所にパッキンが入っていて、給水、給湯のどちらかのパッキンが効かなくなります。また、パッキンを効かせるようにネジを閉めると、今度は壁中の給水管、給湯管のねじ込みがどちらか浅く締める事になります。
今回の水漏れは、パッキンの所ではなく、壁中の給水管のねじ込みが緩く、水漏れに繋がっていると思われます。実際、給水管(向かって右側)の方が、壁の中に入っていて、給湯管の方は壁面より外に出ています。ある程度の差はねじ込みやパッキンでそろえることは出来ますが、水が漏れてしまうくらい今回は前後の差があります。
給水管の方が鉄管で動かせない為、給湯管の方に合わせて給水管を引き直しをします。
キッチン流し台を取り外し、給水管を直す為工具が入れるくらいに開口します。鉄管のエルボの部分から樹脂の管に引き換えます。樹脂管はある程度の範囲はフレキシブに動かすことが出来るので、位置を出すことが容易になります。
給湯の壁からの出に合わせて給水も同じくらい、パッキンがしっかり効くくらいの位置出しをします。位置出しをしたら樹脂管が動かないように固定します。
蛇口を取り付けて水の漏れが無いかを確認します。取り付けの時にネジの差し込みも同じ位になるように確認しながら差し込みます。蛇口を取り付けたらキッチン流し台を戻します。
蛇口交換、パッキン交換でお話を頂きましたが、実際に伺って見ると器具交換で収まる水漏れではありませんでした。床下の給水管もキッチン流し台を一回外してみないと、どういう状態なのかも判断できませんでした。蛇口の水漏れと言っても三者三様で、色々な状況があり、給水に繋げている部分があればあるだけ可能性としてあり得る事になるので、原因の追究が大切と思います。
また、漏れた水をそのままにしておくことで、虫の発生原因だったり、流し台の木部分が腐ったりと二次被害も多くなってしまいますので、早目に対応することが大事と考えます。
水漏れなど水まわりでお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。