2026年2月20日 | リフォーム事例
横浜市港南区の三共住販株式会社です。
今回は、管理会社様からご依頼いただいた、4部屋分のエアコン交換工事の事例をご紹介します。
管理会社様が所有するアパートに設置されている、4部屋分のエアコン交換のご依頼です。
交換するエアコンはいずれも設置から10年以上が経過していました。
なお、入居状況に配慮し、4台を同時に交換するのではなく、部屋ごとに順番に交換しました。
エアコンは設計上の標準使用期間が10年となっています。もちろん10年を超えると使用できなくなるということではありませんが、10年前後を境に故障するリスクが高くなります。また、故障した際に交換せずに修理で対応しようと思っても、メーカーによる部品供給が終了して修理できないケースも出てきます。
賃貸物件では、エアコンの不具合や故障は入居者満足度に直結するため、トラブルを未然に防ぐことが大切です。そこで1つの基準となるのが標準使用年数で、今回のように設置から10年以上経過している場合は、計画的な設備更新を検討する時期と言えます。
今回は使用年数に加えて、エアコン2027年問題が交換の判断を後押しすることになりました。
エアコン2027年問題のポイントを簡単にお伝えすると、
・2027年以降、省エネ基準が大幅に引き上げられる
・現行の省エネ基準の安価なモデルのエアコンは製造・販売が終了する
・高効率モデル中心のラインナップへ移行し、本体価格が上昇する
・2026年は駆け込み需要で工事が集中し、工事費が上昇、納期が遅延する可能性がある
といったことが挙げられます。
今回の物件では、
・すでに設置から10年以上が経過している
・故障時に工事が遅れるリスクを避ける
ことから、今のうちに交換する方が合理的と判断し、交換を実施しました。
今回新たに設置したエアコンは、三菱電機の霧ヶ峰GVシリーズです。
こちらの機種は、現行基準のスタンダードモデルです。エアコン2027年問題に対応するなら、最新の省エネモデルに交換したと思った方もいるかもしれませんが、必ずしも最新の省エネモデルのエアコンに交換しなければいけないわけではありません。
霧ヶ峰GVシリーズは、
ことから、このタイミングでは現行基準のモデルに交換しました。
最新モデルのエアコンに交換するメリット・デメリットと現行基準のモデルのエアコンに交換するメリット・デメリットを比較検討して、現時点での対応を決めれば良いと考えます。
1部屋目















■ ポンプダウン作業
エアコンを冷房運転させて、配管や室内機に残っている冷媒ガスを室外機に戻します。冷媒ガスが残ったまま配管や室外機を取り外すと、冷媒ガスが大気中に放出されてオゾン層など環境破壊につながるため確実に実施します。
■ 配管・電源の取り外し
ポンプダウンが完了したら、エアコンのコンセントを抜き、室内機と室外機をつなぐ冷媒配管・ドレン配管・電源配線を順に取り外します。
■ 室内機・室外機の撤去
配管・電源を取り外したら、室外機、据付板(エアコン背面の取付金具)、室内機の順に撤去します。重量のある室外機は、落としたり、壁に接触しないように気を付けて慎重に搬出します。
■ 据付板の設置
新しい室内機を設置するため、据付板を壁面に設置します。傾いていると排水不良で室内機から水漏れしたり、ファンやモーターの回転バランスが崩れて異音が発生する可能性があるため、据付板は正確に水平に設置します。
■ 室内機の設置
据付板に室内機を取り付け、本体を水平に設置します。必要に応じて微調整を行い、排水不良や異音が起きない状態に仕上げます。
■ 室外機の設置、配管・電源の接続
室外機を設置し、室内機と室外機をつなぐ冷媒配管・ドレン配管・電源配線を接続します。冷媒ガスが接続部から漏れないように、フレア加工やトルク管理に注意し、無理のない配管取り回しで確実に接続します。
■ 真空引き(エアパージ)
専用のポンプを使い、配管内の空気や水分を取り除きます。配管内の空気や水分をしっかり除去することで、「冷暖房効率の低下防止」「機器寿命の延長」「初期不良や故障リスクの低減」につながります。
■ 冷媒開放・ガス漏れ確認
冷媒を開放し、接続部からのガス漏れがないかを確認します。
■ 試運転・動作確認
冷房・暖房で試運転を行い、動作に問題がないことを確認して工事完了です。
エアコンは、賃貸物件において入居者満足度に直結する重要な設備です。
今回の物件のように、
・設計上の標準使用期間である10年を目安に
・故障が発生する前に
・将来を見据えて計画的に更新する
ことで、
・突発的なトラブルやクレームの防止
・管理会社様の対応負担の軽減
・安定した賃貸運営
につながります。
エアコン2027年問題を前にして、交換タイミングや交換機種などでお悩みの管理会社様・オーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。