ひび割れにトイレットペーパーが詰まったコンクリート桝の交換

2025年4月24日 | 水まわり工事事例

横浜市港南区の三共住販株式会社です。

今回は、横浜市金沢区の管理会社様からご依頼いただいたアパートのコンクリート汚水桝を塩ビ桝に交換した事例をご紹介します。

トイレの詰まり解消のご依頼

管理会社様からは、入居者様からトイレが詰まって流れが悪いと連絡があり、トイレの詰まりを解消して欲しいとご依頼いただきました。

高圧洗浄でトイレの詰まり解消

トイレの詰まりの場合、該当するお部屋のトイレ本体での異物等の詰まりだけでなく、その先の配管（排水管）や汚水桝で詰まっている可能性があります。特に、築年数が古いアパートの場合、コンクリート汚水桝の劣化による詰まりが原因となることが多いです。

そのため、コンクリート汚水桝を開けて、桝で詰まっていないか内部を確認しました。すると、桝の内部にトイレットペーパーが詰まっているのが確認できました。

そこで、高圧洗浄機で汚水桝の内部と配管に詰まっているトイレットペーパーや付着した汚れ、尿石などを除去しました。

これでトイレの詰まりは解消されました。

コンクリート汚水桝にひび割れが判明

ただ、これで一件落着！とはいきませんでした。

コンクリート汚水桝は内部にインバートという排水溝のような溝があり、定期的に清掃をしていないとそこにトイレットペーパーや汚物などが溜まり、詰まりの原因となることがしばしばあります。

詰まりの原因がこれであれば、高圧洗浄で異物を除去すれば完了です。

今回は高圧洗浄をしているときに、汚水桝が劣化してひび割れしていることが判明しました。詰まっていたトイレットペーパーはひび割れ部分に引っかかって、そこに汚物が堆積して排水の流れが徐々に悪化していったと思われます。

コンクリート汚水桝は一般的に10～20年で劣化が始まり、20～30年を超えるとひび割れや破損のリスクが高くなります。

こちらのアパートには3箇所コンクリート汚水桝があり、残りの2箇所も過去に交換していないとのことでしたので、使用年数的にはいつ劣化によるひび割れが起きてもおかしくない状況でした。今回のようにトイレの詰まりが起こってから交換すると、一度で交換するよりも費用が高くなってしまいますし、入居者様から頻繁に設備不良が起きていると物件とマイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。

そのため、このタイミングで3箇所一緒にコンクリート汚水桝を交換するご提案をしました。